A.E.0034年 10/ 6 プラーヴダ

【連邦通商本部、『一定の収穫はあった』】
世界貿易機関以外の交易として広く国際社会全体に向けてはほぼ初となる貿易交渉は通商本部、最高ゴニエとしてある程度の収穫、成果はあったとしている。

資源の獲得という物質的収穫よりも今回は国際社会において今まで関係の薄かった国などにも
積極的に関わりを持ちルヴィエ連邦から見た各国の動向を推し量った上で今後の関係構築の参考とする目的があった。

その上で通商本部タリーナ・バリャーニン本部長は、
「相互に利となる関係を今後築き上げていけるであろう国の存在も確認できた。それなりに成果はあった。
もっともさらにあらゆる国との関係は常に築いていかなければならない。
そのひとつのプロセスとして貿易は有益である」
と概ね良好な談話を残している。

一方、人民委員会フィルス・バルコヴィッチ委員長はギラヴァンツェの動向にさらなる懸念と怒りを示した。
ギラヴァンツェからの交渉に対してまだその段階ではないとして拒否した形だが、
かつてギラヴァンツェはフランチェスカというファッショであり帝国主義の核とも言える同盟に加盟し
エステル独立時には共産主義勢力への武力弾圧を示唆していたような国である。
またそれは同時にルヴィエ軍への攻撃意思の表明と等しく到底許容できるものでも忘れ去れるものでもない。

「政体が変わろうが陣営が変わろうが、国の頭が変わろうがだ。
それがなんだと言うのだ?
両国の建設的な相互発展を期待するならまずは当時のことをふまえ今後の関係構築のために
説明するべきだろう。
過去にあったことはギラヴァンツェも認めているがどうやら今回の件には関係ないらしい。
なにがどう関係ないのかも説明してもらいたいものだ。
しかも世界貿易機関を通じては鉄を購入していったようだな。
つまり彼らは我々との関係構築よりも我々の鉄が欲しいだけというわけだ。
未だ帝国主義的感覚は抜けていないようだ。
まあもっとも我々の意向が伝わらない相手に割く時間などない。
ヴァルフラントの品格が落ちないことを願うばかりだ。」

記者団にはそう語りそのままオイサァ・バラウェル軍武委員長と共に会場室へと消えた。

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